iPadの性能の高さを活かせば、WEBライターの仕事もパソコンなしでできるのではと考えている人も多いのではないでしょうか。軽量かつコンパクトなiPadでリサーチや執筆ができれば、外出先にも気軽に持ち運んで作業ができるようになるはずです。
今回は、iPadでWEBライターの仕事をこなすことについて、メリット・デメリットを詳しく解説していきます。記事の後半では、iPadでの作業がおすすめの人の特徴や端末の選び方についても紹介しています。
この記事を読めば、ご自身がiPadでWEBライターの業務を快適にこなせるのか明確になるので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
【結論】WEBライターの仕事はiPadでも問題ない
結論から言うと、WEBライターが行う以下のような作業であれば、iPadでも問題なく行えます。
- クラウドソーシングで案件を受注する
- クライアントとやり取りをする
- 案件のリサーチをする
- 本文を執筆する
- 画像のリサイズをする
ただしWordPressへの入稿など一部の作業では、不便に感じたり、対応できなかったりすることもあるため、理想はiPadとは別でメインのパソコンを持っていることが望ましいです。一部の複雑な作業はメインのパソコンで、執筆などほかの大半の業務をiPadでこなすと使い分けるのがベストですね。
WEBライターがiPadで作業をするメリット
パソコンの購入も検討中であれば、あえてiPadで作業をする必要があるのか気になっている人もいるでしょう。そこでまずは、WEBライターがiPadで作業をするメリットについて4つ解説していきます。
作業開始のハードルが下がる
iPadは、端末が軽量かつコンパクトであることに加え、立ち上がりがスムーズなので、作業に取り掛かる心理的ハードルをグッと引き下げられます。
パソコンで作業する場合、スリープ状態から復帰までにタイムラグがあることで、無意識下で面倒に感じてしまい、取り掛かるまでに時間がかかることが珍しくありません。しかしiPadであれば、気軽に取り掛かれるため、そのあとの作業にもスムーズに移行できます。
持ち運びしやすい
iPadはノートパソコンよりも軽量かつコンパクトなため、カフェや図書館、自宅内のリビングなどさまざまな場所に持ち運びしやすいです。実際に、11インチ以上の現行のiPadと、M2チップ搭載の13インチMacBook Proの重量を比較してみると、どれくらい持ち運びしやすいかがわかります。
・11インチiPad Pro:約470g
・12.9インチiPad Pro:約685g
・13インチMacBook Pro:約1.4 kg
このように、iPadの中で最も大きい12.9インチと比較しても、2倍以上MacBook Proのほうが重いのです。MacBook Proも十分軽量ですが、隙間時間にサクッと作業をしたい人や、外出先でも気軽に進捗を進めたい人であれば、iPadのほうが適しているでしょう。
バッテリーが長く持つ
iPadはバッテリーが長く持つのも特徴的で、1日程度であれば充電することなく業務に取り掛かれます。現行のiPad Proの場合、公式情報で最大10時間もバッテリーが持つことがわかっており、1日5時間の作業なら2日間充電なしで使い続けられる可能性があります。
充電が早く切れると思ってタブレットの利用を避けていた人でも、iPad Proであれば満足できるかもしれませんよ。
Apple製品との相性がいい
Apple製品の1つであるiPadは、同じくApple社製のiPhoneやMacと相性が良いのもメリットでしょう。iCloudを利用すれば、iPhoneで撮影した写真やMACのデータをiPadにも共有できますし、反対に、iPadでメモした内容をiPhoneやMACで編集することも簡単です。
iPhoneやMACを利用中の人は、iPadを購入すれば、今よりさらに業務の効率化を図れますよ。
WEBライターがiPadで作業をするデメリット
iPadで作業することは、仕事に取り掛かるハードルがグッと下がるなどメリットが大変多いです。しかし実はデメリットもいくつか存在するため、知らずに購入すると後悔することになりかねません。そうならないためにも、これから紹介するデメリットは、最低限理解したうえで購入するようにしましょう。
ディスプレイが小さいためリサーチがしにくい
iPadには、いくつか機種がありますが、8インチや10インチなどディスプレイサイズが小さい製品の場合、リサーチがしづらくストレスを感じる可能性があります。
パソコンであれば、ウィンドウを複数立ち上げてリサーチすることで効率よく情報を集めることが可能です。iPadでも2画面に分割できますが、3つ以上のアプリの表示が同時にできないため、パソコンよりもリサーチのしやすさはどうしても劣ってしまいます。
とはいえ、iPadは最大で12.9インチのディスプレイサイズを誇る機種もあり、どの製品を選ぶかでリサーチのしやすさは変わってきます。iPadを購入する際は、持ち運びとリサーチのしやすさのバランスを考えて機種を検討することが大切です。
快適に業務をこなすには周辺機器が必須
iPadでWebライターの仕事を快適にこなしたいなら、Bluetoothマウスなどの周辺機器を準備する必要があります。特に外部キーボードは重要で、タイピングスピードに大きく関わってきます。iPadでもディスプレイ内のキーボードで文字入力できますが、物理キーボードよりどうしてもタイピングスピードが劣ってしまうため注意が必要です。
iPadにはキーボードとケースが一体になったMagic Keyboardなど、専用の周辺機器が多くあります。初期費用はかさみますが、一度購入しておけば、iPhoneやMACでも使いまわしできるので、マウスやトラックパッドなど、必要だと思う周辺機器は事前に揃えておくようにしましょう。
iPadでの作業が向いているWEBライターの特徴
iPadでの作業がすべてのWEBライターに向いているとは限りません。iPadでの作業が向いているWEBライターの特徴をまとめたので、ご自身が該当するか確かめてみてください。
iPadとは別でパソコンを持っている人
先述したとおり、iPadだけでも、WEBライターが行うほとんどの作業を問題なくこなせます。しかしWordPressの入稿やアプリの利用など、パソコンでなければできないことがあるのも事実です。そのため、iPadのみで業務を行う場合、クライアントから指定のアプリやソフトの利用を頼まれたときに断らなければならないシーンが出てくることもあるでしょう。
タブレットで対応しきれない業務をパソコンで補える人であれば、iPadでWEBライターの仕事を十分こなせますよ。
外出先での利用を検討中の人
メリットでも記載したように、iPadはMacBook Proなどのノートパソコンよりも重量が軽いため、外出先にも気軽に持ち運びしやすいです。
バッテリーも最大10時間と長持ちで、1日程度なら充電なしでも十分快適に利用できるでしょう。それでも充電切れが不安な場合、iPadならモバイルバッテリーを一緒に持ち運んでも、それほど負担にならないのもうれしいポイントです。
WEBライター向けのiPadの選び方
過去の機種も含めるとiPadは大変種類が多いため、どの製品を購入すればいいのか迷ってしまう人も多いでしょう。そこで、ここではWEBライターの作業に適したiPadの選び方を紹介していきます。
ディスプレイは11インチ以上がおすすめ
iPadを選ぶ際は、リサーチがしやすい11インチ以上の機種を選ぶようにしましょう。8.3インチのiPad miniなどディスプレイが小さいと、リサーチしづらいだけでなく、首や腰への負担にもつながります。
現在Appleで販売中の11インチ以上のiPadは、以下の2機種があるので予算内で自分に合うほうを選びましょう。
・11インチiPad Pro(第3世代)
・12.9インチiPad Pro(第5世代)
ただし、メインのパソコンでリサーチを行って、執筆のみをiPadで行うと割り切って利用する場合は、8.3インチのiPad mini(第6世代)や10.2インチのiPad(第9世代)を購入するのもいいでしょう。
ストレージは128GBあれば問題なし
WEBライターの仕事でiPadを利用する場合、ストレージは128GBあれば問題ないでしょう。WEBライターが保存するデータは、文書ファイルや画像ファイルのケースが多く、容量をそれほど圧迫することがありません。また、仮に容量が足りなくなったとしても、最近は1TBのSSDの外部ストレージが約2万円で販売されているため、十分対応が可能です。
クラウドストレージを活用すれば、iCloudなら50GBを月額130円、200GBなら月額400円、2TBでも月額1,300円と格安で利用できます。iPadを選ぶ際は、ストレージは最小構成でも全く問題ないので、浮いた資金を周辺機器の購入代金に充てましょう。
価格重視ならApple公式の整備済製品がおすすめ
価格重視の人は、Apple公式で定期的に販売されている整備済製品を購入するのがおすすめです。Appleの整備済製品とは、Apple認定の厳しい検査をクリアし、新品同様にメンテナンスされた製品のことです。新品同様の状態であるにもかかわらず、数万円~数十万円するApple製品を最大15%割引で購入できてしまいます。
新古品とはいえ、1年間のハードウェア製品限定保証と90日間の無償テクニカルサポートもついており購入後も安心です。ただし入荷数が少なく、早い段階で在庫切れになる可能性があるため、定期的にラインナップをチェックして見つけたらすぐに購入する必要があります。
端末の状態にそれほどこだわりがない価格重視の人は、オークションや中古ショップで過去の機種の購入を検討するのもおすすめですよ。
まとめ:場所を選ばず仕事をしたいならiPadでの作業がおすすめ
WEBライターの仕事は、iPadのみでも十分快適にこなせます。すぐに起動できるうえ、端末の重量が軽いため、仕事に取り掛かる際のハードルをグッと引き下げてくれるでしょう。
ただし、WordPressの入稿など一部の作業を行う際は、パソコンと比較するとややストレスに感じる可能性もあります。そのため、メインにパソコンを使い、サブ機としてiPadを利用するパターンがWEBライターにとってベストな選択と言えます。
iPadでWEBライターの業務をこなそうと検討中の人は、今回の記事を参考にメリット・デメリットを理解したうえで、ご自身にとって最適の製品を購入してみてください。