仕事を先送りしてしまう人のタイプとは?先送り癖を改善する方法を解説

「やるべきことがあるのに…」「いま手を付けないとまずい!」とわかっているのに先送りにしてしまい締め切り直前で焦りだしたことは、誰でも一度は経験があるのではないでしょうか?

近年、動画配信サービスなどさまざまな娯楽が増えたことにより、やるべきことが後回しになってしまうのも無理はありません。

今回は、やるべきことをつい先送りにしがちで悩んでいる人に向けて、そのような傾向にある人の特徴や、どのようなデメリットがあるのか、改善方法について詳しく解説していきます。

この記事を読めば、先送り癖が治りスムーズに仕事が進むようになるので、ぜひ参考にしてくださいね!

先送りにしているのはあなただけではない

仕事やしなければならないことを先送りにしているのは、決してあなただけではないので安心してください。

しなければならないことを先送りにしてしまうのは万国共通の悩みで、世の中のほとんどの人が仕事を先送りする傾向にあるというデータが出ているほどなんです。

「ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか」の著者ピアーズ・スティールによれば、世界中のさまざまな人にアンケートをとった結果、全体の95%がギリギリまで仕事を先送り傾向にあることもわかっています。

とはいえ、仕事を先送りにしてしまうと、自分だけが駄目な人間だと悩んでしまいますよね。

しかし、実際はあなたと同じように罪悪感を抱え思い悩んでいる人が、世界中にたくさんいるので安心して大丈夫ですよ。

先送りしてしまう人のタイプ

世界人口の95%が先送り傾向にあるとはいえ、先送りせず着実に仕事をこなしている人がたくさんいることも事実です。

まずは、なぜ仕事を先送りにしてしまうのか自分のことをしっかり理解しておきましょう。

仕事を先送りする傾向にある人は、以下2つのどちらかに当てはまることが多いです。

完璧主義者

仕事を完璧に仕上げなければならないと思っているタイプの人は、先送り傾向にあります。

仕事に取り掛かる前から100点で仕上げなければならないと思いこんでしまうと、不安を感じてしまい作業に着手すること自体が怖くなってしまうのです。

つまり、気が弱くて結果にこだわりすぎてしまうタイプの人は、仕事への恐怖から先送りしがちなんですね。

楽観主義者

物事を楽観的に捉えるタイプの人も、仕事を先送りする傾向があります。

楽観主義者の人は、仕事に使える時間があればあるだけ「まだ余裕があるから大丈夫」と思ってしまい、作業に取り掛かることを後回しにしがちです。

このタイプの人は、目の前にある楽しいことを優先してしまい、締め切りギリギリになってから本気を出すことを繰り返します。

つまり、細かいことを気にかけない楽観主義タイプの人も、仕事を先送りにしがちなんですね。

先送りするデメリット

それでは、なぜ仕事を先送りにしてしまうことが駄目なのでしょうか?

「最終的に締め切りに間に合えば特に問題ない」という考え方もありますよね。

しかし、仕事を先送りにすることは必ずと言って良いほどあなた自身に大きな弊害をもたらします。

ストレスが溜まる

仕事を先送りにすることは、ストレスの増大につながることがわかっています。

仕事から逃げる自分を責めてしまい自己嫌悪してしまうことで、精神的だけではなく、肉体的な疲労にまで繋がってしまうのです。

人間の身体は先送りしてストレスが溜まりすぎると、ストレスを抑えるためにコルチゾールという抑制ホルモンを分泌させます。

先送りすることによって、このコルチゾールが長期間分泌されてしまうと、心臓への負担が高まり動悸が激しくなったり肝臓に脂肪がたまりやすくなったりと死亡リスクを高めることにも繋がりかねません。

言うまでもなく仕事は身体が資本です。

精神的・肉体的に健康を維持するためには、出来る限り先送りしない仕事方法を考えましょうね。

質が落ちる

仕事を先送りにすることは、最終的に質の低下につながります。

仕事を先送りにしてしまうと、他のことをしているときも仕事のことが気になってしまい、それが脳の負担を増やし集中力の低下を招くのです。

集中力の低下は、当然仕事の質の低下につながり、完成度にも影響を与えますよね。

つまり、先送りせずにすぐに作業に取り掛かることは、結果的に脳の負担を減らして質を高めることになるのです。

先送り癖を治す方法

先送り癖を治すために大事なことは、仕事に対する意識を変えることです。

まずは自分が先送り癖がついていることをしっかり自覚してから、以下のポイントを意識するようにしてください。

時間をかけるだけで良い

最初から仕事を完璧に終わらせるのではなく、「仕事に時間をかけるだけで良い」という意識に変えてみましょう。

先ほど言ったように、最初から100点を目指してしまう完璧主義タイプの人は仕事に取り掛かることを先送りにしがちです。

しかし、取り掛からなければ仕事の進捗が進むことは決してありません。

言い方を変えれば、取り掛かりさえすれば仕事は必ず完成に近づくとも言えますよね。

取り掛かるコツは、仕事を終わらせるために「何かをする」という考え方を捨てることです。

どんな些細なことでも良いから「時間をかけるだけで良い」と思えば、意外に簡単に仕事に着手できます。

なぜなら、誰でも一度作業に入りさえすれば、その気になって進めてしまうものだからですね。

仕事に取り掛かるためのハードルを下げるために、まずは5分、10分でも良いので「仕事に時間をかけるだけでいい」という意識で作業に入りましょう。

小さなタスクの積み重ね

一つの作業を「小さなタスクに分けて考える」ことも有効な手段です。

数時間以上かかりそうな作業に、いきなり取り掛かろうとしても重い腰が上がらない人も多いでしょう。

しかし、その作業を10分ごとや30分ごとの作業に分けると作業に取り掛かるハードルは一気に下がります。

たとえそれが、5分のタスクであっても終わらせれば全体の進捗は進むのです。

時間がかかりそうな作業の場合は、「小さなタスクに分けて考える」という意識を常に持つことで、先送り癖がある人でも仕事に着手しやすくなりますよ。

着手さえすれば必ず好転する

今回は仕事の先送り癖を改善する方法について解説してきました。

仕事の先送り癖を治すためには、まずは自分がなぜ先送りしてしまうのか原因を把握しましょう。

自分がどのようなタイプであるかを自覚することで改善する方法も見えてきます。

そして、どのタイプの人にも共通して言えることは、すぐに着手しなければ後悔するタイミングが必ずやってくるということです。

逆に言ってしまえば、着手さえできれば少しでも進捗は進みますし、後悔につながることもないわけですね。

先送り癖を治すためには、とにかく「取り掛かるだけで必ず好転する」という意識に変える必要があります。

いつも締め切り直前になって徹夜してしまうような先送り癖が抜けない人は、本記事を参考にしてまずは仕事に対する意識を変えてみてくださいね。

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